Tableau 2020.3 新機能:Tableau Prepから外部データベースへの出力が可能になりました
時の流れは早いもので、2020年8月11日に最新バージョンであるTableau 2020.3がリリースされました。
本エントリでは、Tableau Prepユーザー待望の外部データベースへの出力についてご紹介します。
対応データソース
2020年8月14日現在、Tableau Prepからのデータ出力に対応しているデータソースは以下の通りです。Tableau社ドキュメントによるとデータソースごとに制限があるので注意が必要です。
データソース | 要件 |
---|---|
Microsoft SQL Server | テキストフィールド値には最大3072文字を書き込み可 (超過する値は切り捨て) |
Oracle | フィールド名とテーブル名は30文字まで。 テキストフィールド値には、最大1000文字を書き込み可(超過する値は切り捨て)。 フィールド名に特殊文字を使用すると、エラーが発生する可能性あり |
PostgreSQL | テキストフィールド値には最大8192文字を書き込み可 (超過する値は切り捨て) |
MySQL | テキストフィールド値には最大8192文字を書き込み可 (超過する値は切り捨て) |
Teradata | テキストフィールド値には最大1000文字を書き込み可 (超過する値は切り捨て) |
Snowflake | テキストフィールド値には最大8192文字を書き込み可(超過する値は切り捨て) Tableau Prepがデータベースウェアハウスにデータを書き込むことができるようにするには、ウェアハウスオプションを自動再開に設定する必要があります。 詳細については、Snowflake社ドキュメントを参照 |
Amazon Redshift | 照合はサポートされていません。フィールド名はすべて小文字に変換されます。 テキストフィールド値には最大8192文字を書き込み可(超過する値は切り捨て) |
参照元
実際にやってみた
サンプルとして提供されているSuperstoreのフローの出力部分の保存先をデータベースに変更します。
出力の保存先に「データベーステーブル」を指定し、接続から任意のデータソースを選択します。今回の検証ではAmazon Redshiftを選んでいます。
接続先情報を入力するための画面が表示されます。
元の画面に戻り、スキーマ、表を選択します。書き込みオプションにはテーブルの作成、更新のための方法を選択します。選択できる手法は以下の通り。
- 表の作成
- 表の追加
- データの置換
カスタムSQLからはデータの書き込みの前後に実行するPre-SQL文とPost-SQL文を記入可能です。
フローを実行すると、指定したRedshiftのテーブルにデータが挿入されていることが確認できました。
最後に
Tableau Communityでも多くの人が支持していた、Tableau Prepの外部データベースへのエクスポート機能についてのご紹介でした。前処理したデータをデータベースに入れておけばTableauで可視化するのももちろん、他のツールでの分析にも使えて便利です。バージョン2020.3現在は出力先のデータベースに指定できるのは7種類のみですが、今後のアップデートにも期待です!
好きなSQL文はTRUNCATE、データアナリティクス事業本部ソリューション部・新納(にいの)がお届けしました。